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Navi  不妊症の原因
不妊症の原因
○原因
不妊症の原因として、女性側と男性側によるものとが考えられます。女性側によるものがおよそ1/3、男性側1/3、両者によるものが1/3と一般的に言われており、決して女性側に多いというものではありません。 
○女性因子
女性不妊症として、卵巣因子(排卵障害を含む)、子宮因子、子宮頸管因子、卵管因子に大きく分けられます。 
○男性因子
男性不妊症として、その殆どは精子が少なかったり、無かったりする造精機能に関するものが多いといわれています。

 
排卵障害
○排卵障害とは
排卵障害による不妊症は、間脳-下垂体-卵巣(精巣)系の機能不全による性腺刺激ホルモンなどの内分泌異常によるところがしばしばみられます。このことは男性においても精子形成系が阻害されて乏精子症などの原因を引き起こします。
○排卵障害の程度
基礎体温上、無排卵または黄体機能不全などの排卵障害が疑われる場合には、内分泌の検査を行います。排卵障害は黄体機能不全のような軽度のものから無月経と高度な障害とに分けられます。
○黄体機能不全
黄体機能不全は、排卵はするものの黄体の機能が不十分で子宮内膜が着床できにくい環境になっているため妊娠しにくくなってしまうのです。たとえ着床しても初期流産が起きやすいともいえます。
○無排卵周期症
無排卵周期症は、基礎体温上高温相のない1相性パターンで、出血のみられるものをさします。卵巣の卵胞の発育はある程度みられるもののLHサージが起きず排卵できなく、しばらくして増殖した内膜が流れ落ちるものです。
○原発・続発性無月経
無月経は、18歳以上になって一度も月経の発来をみないものを原発性無月経といい、月経は過去にあったものの、その後に月経がみられなくなった続発性無月経とに分けられます。
○第一度無月経
これに黄体ホルモン剤を投与して、服用後の消退出血の有無を診ます。子宮からの出血がみられるのを第一度無月経と呼び、子宮内膜はある程度増殖しており、黄体ホルモンの作用により分泌期変化をして出血が起きるので、比較的
軽度の無月経といえます。
出血がおきない場合には、卵胞・黄体ホルモン剤(ピルと同じようなホルモン配合剤)を投与して、服用後の消退出血の有無をみます。出血がみられない場合、ホルモン剤に子宮内膜が反応しないため子宮性無月経と診断されます。出血がおきる場合は、子宮はホルモンに反応しているので、第二度無月経と呼びます。
○第二度無月経
第二度無月経に対して、FSHなどの卵巣を刺激するホルモン剤(排卵誘発剤)を投与し出血の有無をみます。出血が無ければ卵巣が反応しないということで卵巣性無月経とし、出血があれば視床下部−下垂体性無月経と診断します。
○高プロラクチン血症性排卵障害
プロラクチンは、催乳ホルモンといわれるもので、お産後の授乳時に分泌されるホルモンです。このプロラクチンが分泌されている間は、エストロゲンなどの周期的な分泌が消失し、排卵が起こりません。授乳期間中に無月経となっているのはこのホルモンのためです。

授乳期以外に下垂体腫瘍などなんらかの原因でプロラクチン値が高くなっている人がいます。乳房などを抑えると乳汁の分泌がみられます。この場合は、授乳中と同じく排卵障害がみられ、プロラクチン値の分泌量などにより、その障害の程度が左右されるといわれています。
 
不妊症関連疾患
○子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮に発生する平滑筋由来の良性腫瘍で単発または複数できる多発性のものがあります。婦人科外来のおよそ5%ほどといわれ、30~50歳が好発年齢といわれています。この発生には卵胞ホルモンの過剰分泌などが考えられ、月経時の痛み(月経困難症)や過多月経などの症状を訴えることが多いようです。これが原因で不妊・不育症となります。
治療としては、年齢、挙児希望の有無、筋腫の大きさ、全身状態などを考慮して、手術療法や薬物療法が施されます。

○子宮内膜症
宮内膜症は、内膜組織が子宮腔内以外の組織や臓器などに異所的に存在し増生する病態をさします。発生部位により内性子宮内膜症(子宮腺筋症)と外性子宮内膜症に分けられます。症状は、進行期分類により異なり、程度が重くなるほど症状は強くなりますが、主に月経時の疼痛(月経困難症)、下腹痛、腰痛、性交痛、過多月経、排尿痛や頻尿などがあげられます。これが原因で不妊症となります。
治療は、腹腔鏡所見などより、その症状の程度を判断して、薬物療法、手術療法が施されます。
○クラミジア感染
クラミジア感染は、最近、特に若い女性に増えてきている性感染症(STD)の1つとして注目されています。この感染は、無症状なことが多く初期感染に気づかず、卵管癒着などでの卵管性不妊症、または急性腹症など急激な疼痛などの重篤な二次症状で診断されることが多いようです
婦人科などを受診した際、できる限り積極的に検査されることが勧められます。この感染ほど早期診断、初期治療が望まれるのです。
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